東武鉄道がSL運行の拡大のため、新たなディーゼル機関車DE10形1109号機を導入しました。それを記念して行われた、クラブツーリズム主催のツアー列車の撮影レポートです。
浅草からはスカイツリートレインで
回送で北千住駅停車中の 634型スカイツリートレイン |
ツアーの概要としては「浅草→南栗橋→下今市→鬼怒川温泉→下今市→春日部」のコースとなっています。「浅草→南栗橋」は634型スカイツリートレインで移動し、「南栗橋→下今市」はDE10形牽引の客車列車、「下今市→春日部」は6050系リバイバル塗装色となっています。
南栗橋駅は普通列車の折り返し運用で各ホームを使うのもあってだと思いますが、停車時間は短く10分も無い程度です。ただ、すぐに下今市へ向かうのではなく、日光寄りの引き上げ線で時間調整を行い発車します。
DE10形は元々入換やローカル線用に開発されたディーゼル機関車のため、高速走行用には設計されておらず、本線走行時は85km/hが最高時速となっています。
上の写真は浅草へ向かう634型スカイツリートレインの回送列車です。当日朝に南栗橋より回送され、浅草で折り返し客扱いとして南栗橋へ向かいます。
南栗橋からはゆっくり下今市へ
DL大樹の動画
今回のDE10形の導入経緯を簡単に説明しますと、東武鉄道ではSLの車両数を増やし運行距離も拡大する予定です。SL運行時は補機としてDE10形を使用しているのですが、SLに先駆けて追加でJR東日本よりDE10形を導入しました。それがDE10形1109号機です。元はオレンジの普通の色だったのですが、SL用に客車を急行はまなすものを利用している関係で、導入時に北斗星色に変更しました。
推進運転で入線する DE10形1109号機と14系客車 |
南栗橋からツアーの主役のDE10形と14系客車が登場します。そのため南栗橋車両管区ここから、推進運転でゆっくり南栗橋駅に到着します。ここでツアーのお客さんたちは、スカイツリートレインから乗り換えて下今市駅を目指します。
今回使用された車両は牽引機の元JR東日本の北斗星色DE10形1109号機+元JR北海道スハフ14-501+オハ14-505(ドリームカー)+元JR四国オハ15-1の計3両の客車です。元JR北海道の14系は扉が引き戸になっているのに対し、元JR四国の15系は折り戸になっているのが外観上の特徴です。また、中間車はフルリクライニングシートのドリームカーとなっています。
南栗橋駅引き上げ線停車中 |
特急リバティとのツーショット 新鹿沼駅 |
今回臨時列車が運行された区間の一部「南栗橋~下今市」間は、特急列車も普通列車もそれ以上の速度で走行します。ツアーのお客さんにより長く乗ってもらうサービスの意味もあるのでしょうが、途中何度も特急や普通列車を退避します。上の写真のように、停車時には他の列車とのツーショットもありました。停車駅ではツアーのお客さん向けに、グッズの販売も行われていました。
普段鬼怒川温泉駅に設置されている転車台で方向転換するのは、SLのみとなっています。この日は1109号機が主役ということで、転車台で方向転換しました。この時1109号機の解説も行っていました。
下今市から既存のダイヤ活用
鬼怒川温泉駅でツーショット |
下今市駅に到着した後は一時間程度停車したのちに、「下今市~鬼怒川温泉」間を一往復します。この時使われたダイヤは将来SLが2両体制になった時のため、今年の春設定され現在休止中のダイヤを利用しての運転となりました。
鬼怒川温泉駅では通常運行のSL大樹との並びも実現し、オレンジのDE10形1099号機と1109号機のツーショットも見ることが出来ました。
転車台に乗る1109号機 |
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