2017年11月18日土曜日

205系初の2扉車「いろは」 日光線へ投入




JR東日本は観光客向けに205系を2扉化した観光用列車「いろは」を1編成、日光線へ投入すると2017年11月17日に発表しました。運行開始は2018年4月1日としています。

日光線に観光用車両を投入

日光線宇都宮駅停車中の205系600番台
日光線で運行中の205系600番台
JR東日本は日光の観光名所いろは坂にちなんで、205系改造車の「いろは」を日光線に1編成投入します。これは2018年4月1日より始まる「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーンに合わせたもので、4月1日より「いろは」も運行を開始します。基本的には日光線の定期列車としての運行ですが、栃木県内の臨時列車としても運行の予定です。

日光方面への旅行となると、東武線を利用した経路がメインとなっていて、JRも日光線の観光需要については消極的なのが現状です。18きっぷや外国人向けのジャパンレイルパスを使った利用者もいるはずなので、日光線の活性化に繋がると思います。

日光線向けの205系は4編成小山車両センターに在籍していますが、2編成「いろは」あれば定期運行では毎時の運転が可能になります。SL大樹の運行開始と日光・鬼怒川地区が盛りあがってきてるので、もう一編成の増備にも期待がかかります。

205系初の2扉車

日光方面の東武線の車両は特急スペーシア・リバティなどの他、大分古くはなっているものの南栗橋から観光向けのボックスシート・トイレ付の車両を運行しています。それに対しJRは、元京葉線の205系の車両にトイレを付けた程度の車両しか運行していません。205系は完全に通勤輸送を前提とした車両なので、日光方面の観光輸送には応えられていいないのが現状です。

そんな中投入されるのが「いろは」です。現在の4扉ロングシートから、中間2扉を潰した
「2+1」列のクロスシートに変更します。新幹線や特急車両でも設置の進む大型荷物置き場や、車両端は椅子を取り払いちょっとしたパンフレットも置ける多目的利用のフリースペースも設置されます。そして木製つり革や蛍光灯のLED化など、内装には大分手が加えられます。更にFree-WiFiも搭載し、ネット環境も充実する予定です。

外装はステッカーにより前面ラッピングされ、ステンレスの色は目立たないものとなります。日光の観光名所をモチーフにしたロゴも張られます。

首都圏通勤路線から撤退した205系が、様々な郊外・ロール路線で運行開始しています。私鉄では観光色も強い富士急行にも譲渡されましたが、観光向けに座席や扉を大幅に改良したのは今回が初めてとなります。

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