2017年1月11日水曜日

JR開発「スマートホームドア」を写真と動画のレポートでお届け




JR東日本は従来型のホームドアより軽量・低コスト・大開口を目指し開発したホームドア「スマートホームドア」が、町田駅にて2016年12月17日より稼働開始しました。今回は写真と動画で稼働の様子をお伝えします。


軽量・安価・大開口がコンセプト

JR横浜線町田駅のスマートホームドア
実際に稼働中の様子
JRでも山手線などでホームドアが稼働を開始していますが、現在稼働しているタイプドアの開く幅も限られているため、様々な編成に対応するのが難しい状況です。更に重量も重いためホームの補強などで、工事コストが大きくなってしまいます。その状況を打破するため、JRに限らず様々な会社が改良を行っています。

拝島駅に設置されているもの

JR東日本では他社製の軽量・安価・大開口をコンセプトとしてホームドアを、2015年に拝島駅に導入しています。そして、今回導入されたのはJR東日本の関連会社であるJRメカトロニクスが開発したものとなっています。

横浜線町田駅スマートホームドア支柱
スマートホームドア支柱
最初の写真と上の写真をみて頂くと分かると思いますが、基本的な構造は従来型のホームドアと同じです。その上でドア部が鉄製の棒になり、支柱部も簡素なものとすることで軽量化を図っています。

ドア部にあたる棒が左右で互い違いになっているため、開口部が大きくするため長くなっている棒を収納することができます。

地上駅では良さそうだが地下駅では問題あり?

実際の稼働の様子

基本的な動作は従来型のホームドアと同じため、利用する側としても特に混乱などは起きなさそうです。

ホームドアの開閉時間がかからないよう、列車のドアとホームドアのドアを同時に動かす場合もありますが、現状ではドア部と別々に動かしています。そのため開閉時間は延びてしまっているようです。

無骨ではありますが、ホームドアが無いよりはやはり安心感は感じます。事故防止にも一定の効果はあるのではないでしょうか。ただ、隙間が各部に大きくあいているデザインのため、地下鉄での列車風対策には適さないと思います。やはり、適材適所という感じです。


今後順次設置幅を拡大

現在は最後尾1両分が設置されていますが、2017年3月には先頭車両2扉を除いて全て、夏には編成全体に扉が設置される予定です。

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