2018年4月9日月曜日

小田急新型特急70000形GSE発表 LSEは廃車へ




小田急電鉄は2016年10月20日に新型特急70000形を発表し、2018年3月17日より運行開始しました。
記事作成日 2016.10.20/記事更新日: 2018.04.09


オレンジの車体にボギー台車

小田急ロマンスカー70000形GSE
小田急ロマンスカー70000形GSE

車両形式: 70000形
導入編成: 7両×2編成
編成定員: 400名(全席指定)
製造会社: 日本車両
製造費用: 40億円

外観は車両全体をオレンジに塗装しています。側面窓上部を在来特急より大型化し、先頭車両にはロマンスカーの特徴展望車を設けます。VSEで前方の映像をカメラで撮影し他の車内のモニターで見られるようには今もなっていますが、車内Wi-Fiを装備することでインターネットの他に展望ライブ映像の配信を行います。

在来線特急車両でも左右の振動を減らす「アクティブサスペンション」ダンパーの装備は珍しくありませんが、電子制御でダンパーの硬さなどを制御し更に振動を減らす「電動油圧式フルアクティブサスペンションダンパー」を編成全車両に採用します。小田急によると、在来線量産車での編成全車両に採用するのは国内初です。床下周りは最近の小田急車で採用されている、編成滑走制御やSiC素子、LED照明なども採用します。

台車は連接台車ではなく一般的なボギー台車となります。この台車は日本車両が開発した、新型台車です。従来の台車と基本的な構造は同じですが、台枠と軸箱が一体プレス加工になっている点です。これにより東海道新幹線で発生した台車の亀裂事故のような事態は、防ぎやすくなっているとしています。

製造は他の小田急特急と同じく日本車両です。特急車で製造車両数が少ないこともあり、編成あたり20億円・1両あたり2.75億円と、通勤電車の二倍前後と高めになっています。

車両は第一編成が2017年12月に日本車両から小田急電鉄へ運ばれ、2018年3月17日に運行を開始しました。

運行を開始したGSEの映像


7000形 LSEは廃車へ

小田急電鉄7000形LSE
7000形LSE
現在運行を行っている車両で最も古い特急車両は、1980年より製造された7000形 LESとなっています。この車両は2編成が運行を行っています。今回製造される70000形により、置き換えが行われます。

ただし、2編成同時の置き換えではなく、1編成づつの順次の置き換えとなりました。これによりLSEとGSEを同時に見ることが、実現されました。

LSEが廃止されることにより、昭和世代のロマンスカーは全て引退となり、連接台車を採用したロマンスカーは50000形VSEのみとなります。GSEはホームドアの関係もありボギー車としたそうです。ただ、ロマンスカーは原則として固定編成としての運行なので、連接台車でもホームドアに対応出来ないわけではありません。その反面、ドア位置が固定されるので、車内レイアウトが制限されるの事実です。

ロマンスカーの特徴である連接台車が、このまま消えていくのかは気になるところです。




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