目新しさは無いが最近のトレンドを抑えた車両
形式: 9000形運行路線: 天神大牟田線
導入時期: 2016年度
運行予定時期: 2017年3月
導入車両数: 7編成18両
製造: 川崎重工
西日本鉄道9000形 5000形比較表 (拡大できます) |
車両は2016年度中に2両×3編成・2両×2編成の10計両、2017年年度中に2両×1編成・3両×2編成の計8両が導入される予定です。営業開始は新形式というのもあって、2017年春からを予定しています。
3000形をベースと発表していますが比較した場合、外観はカラーリングが赤帯になったもののステッカーとステンレス製という点で基本的な部分は踏襲しています。省エネ性能はインバーター回りにSiCを採用し、照明装置はフルLEDとなり向上しています。さらに窓ガラスはUVカット・液晶モニターは全扉上に配置されるなど、設備的なサービス性も向上しています。なおインバーターについてはベースとなった3000形では東芝製のものが採用されていますが、9000形ではインバーター・モーター・空調・ATSなどで東芝製電装品が採用されます。
置き換え対象の5000形と比較した場合、通勤車としても仕様が若干変更されています。一人当たりの座席の占有幅ですが、5000形は一度座席幅を419mmから450mmへ変更し後から増備された新形式の車両とあわせていますが、9000形では470mmとさらに広げています。それもあってか車両あたりの定員は、車イスやベビーカー用の優先スペースも各車両1箇所と増えているのにも関わらず、西鉄保有の通勤電車では先頭車あたり・中間車あたりの両方で最も少なくなっています。
これらを総合してみると、目新しい技術の投入はないものの最近のトレンドを抑えた堅実な車両といえると思います。
5000形は2015年4月時点で3両×23編成、4両×16編成の計133両が在籍しています。しかし、今回の導入は3両編成と2両編成の導入で、導入車両数もまだまだ足りません。気の早い話ではありますが、2017年度以降はどういった形で増備されていくかも気になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿