2015年11月13日金曜日

さよならAE100形・シティーライナー




2015年12月5日行われるダイヤ改正にて京成電鉄AE100形とシティーライナーが定期運用から消滅するということで、今回は乗車レポートをお届けします。

東成田より京成成田駅に到着するAE100形
東成田より京成成田に到着

AE100形とシティーライナーとは?

まずはAE100形とシティーライナーの簡単な解説をしたいと思います。

シティーライナーは「京成成田~京成上野」間を京成本線経由で結ぶ特急列車です。現在は土休日の朝方に下りが一本、夕方に上りが一本の計1往復が運転されています。利用者が少ないことから今回のダイヤ改正で姿を消すこととなりました。ただし、スカイライナーが成田スカイアクセス経由になった今も、朝のモーニングライナーと夜のイブニングライナーがあるため京成本線経由の有料特急が無くなるわけではありません。

AE100形は1990年より2代目スカイライナーとして運行することを目的に導入された京成電鉄の特急形車両です。20年に渡りスカイライナーとして運行を続けてきましたが、2010年7月17日の成田スカイアクセス線の開業に合わせて新型AE形にスカイライナーの運用をバトンタッチし、現在は土休日のみの運行であるシティライナーのみで使用されています。運用が大幅に縮小したため、現在は2編成が運行を続けていまが、シティーライナー廃止のため定期運行は終了になる予定です。

AE100形&シティーライナー乗り収めの旅

京成電鉄成田空港駅券売所
成田空港駅券売所

一往復あるうちのどちらに乗るか迷いましたが、今回は京成成田から乗車することに決めました。まず指定席券を買うために駅の窓口へ向かいます。空いている車両かつM車に乗りたかったため、成田空港のチケット売り場のお姉さんに空いている車両をを相談することにしました。すると「最近は利用されるお客様が少ないのでどの車両も比較的空いている」と寂しい回答で悩みましたが、Mcである最後尾の車両へ乗車することにしました。

宗吾車両基地より京成成田駅に到着するAE100形
京成成田駅に進入するAE100形
乗車するために京成成田駅へ移動です。下りのシティーライナーでは「宗吾車両基地→東成田→京成成田」と一旦東成田駅まで回送する関係で、京成成田駅では二度列車を見ることが出来ます。なので京成上野寄りのホーム端で列車を待つことにしました。しばらくするとノロノロと京成成田駅にAE100形が進入し、一旦停車した後出発していきました。

ホームには私を含め鉄道ファンがいましたが、混乱するほどの人数ではありませんでした。私も周りの方と撮影位置が被らないよう声を掛け合うなどして気持ちよく撮影できました。ご一緒した方本当に有難うございます。

東成田駅より回送が到着したのでいよいよ乗車です。到着から発車まで約2分しかないので、写真を撮って乗る場合は急いで乗車する必要があります。

シティーライナーの全区間アナウンス

乗車するとすぐに発車となり、お決まりの車内放送が流れます。車掌さんが通路を通り過ぎていきましたが、指定された座席に座っている限り検札はありません。京成成田駅を発車すると次の停車駅船橋まで少し時間があります。この時間を利用してゆっくり車内の散策に行くことにします。

AE100形の荷物置き場
荷物置き場
元空港特急ということもあってドア付近の車両端には、荷物置き場が各車両に設置されています。

AE100形の車内
AE100形車内
車内はよくある特急車内といった感じです。運行開始してから随分時間が経っているのもあり、少しくたびれている感じです。一通り車内を回ってみましたが、廃止の発表があり鉄道ファンが多く乗っていました。しかし、それでも座席にはだいぶ余裕があります。

AE100形車内フリースペース
車内フリースペース
8両編成の車内のうち、5号車にはちょっとしたフリースペースが用意されています。

AE100形自販機コーナー
自販機コーナー
車内販売はありませんが、フリースペース横には自販機コーナーもあります。最近は自販機コーナーすら縮小されているので、写真に収める価値があると思います。ここで注目して欲しいのは、自販機コーナー横の小さな窓です。この窓は国鉄特急などによく採用さているタイプのものが使用されています。

車内も一回りしたということで、座席でゆっくり車窓を眺めることにします。船橋までは田園などもあり郊外らしい風景も多いのですが、船橋から先はひたすら住宅街が続き列車も少しスピードを落して流します。乗り心地は特急車両だけあって良いです。ただ、空気清浄機の音が非常にうるさく、せっかく走行と音が抑えられているのが台無しになっていました。

京成上野駅に停車中のAE100形とAE形
AE形同士のツーショット
全区間乗車しても1時間程度ということで、あっというまに京成上野駅に到着です。私の体感だと半分以上の人が通しで乗っていたのではないでしょうか。

上野駅ホームには鉄道ファンの方が列車到着を待っていました。AE100形が停車している横には新型AE形が停車していて、京成特急二世代のツーショットです。多くの鉄道ファンの方がこの並びを撮影していて、ちょっとした撮影会という感じです。

車窓や駅発着の様子です

回送として発車するまで上野駅には10分ほどの停車時間です。到着して皆が一通り撮影を終え、少し落ち着いたころに発車ベルが鳴ります。車内の電気を消した無人の回送列車がトンネルへ吸い込まれるよう発車していきました。

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