モーニング・ウィング号に使用予定の2100形 |
ウィング号とは?
現在京急では平日に転換クロスシートを備えている2100形で、京急ウィング号11本を運行しています。この列車の停車駅は下りのみの運行で、品川の次は上大岡に停車し、上大岡以降は通常の快特と同じ停車駅に停車します。乗車には品川から乗車する場合に限り運賃のほか、着席整理券200円(ダイヤ改正後は300円)を購入する必要があります。これにより品川から乗車する際は、確実に座ることが出来ます。そして、その他停車駅から乗車する際は、通常の列車と同じように乗車券のみで乗ることが出来ます。
少し違うモーニング・ウィング号
ダイヤ改正後から運行するモーニング・ウィング号は、ウィング号とは少し異なる部分があります。
運行本数はウィング号よりだいぶ少ない「三浦海岸6:09発・品川7:28着」の1号と、「三浦海岸7:56発・泉岳寺9:22着」の2号との上り二本が運行予定です。停車駅もウィング号や快特より少ない「三浦海岸(始発)、横須賀中央、金沢文庫、上大岡、品川、泉岳寺(2号のみ)」となっています。
乗降についても違いがあります。ウィング号は品川以外は通常の列車と同じ扱いでしたが、モーニング・ウィング号は「三浦海岸(始発)、横須賀中央、金沢文庫、上大岡」では乗車のみとなっていて、「品川、泉岳寺」では降車のみとなっています。
運賃は下りと同じ乗車券+着席整理券300円ですが、一か月券5500円も発売予定です。一か月券は19回乗るとお得になります。
車両は2100形を使い、所要時間は同じ時間帯を走る特急とほぼ同じ時間なので、時間より着席を優先した列車という点はウィング号と同じです。
京急は1992年よりウィング号を走らせてきましたが、近年他の鉄道会社でも乗客の減少による収益減をカバーする目的や着席ニーズの高まりで、速度より低価格で着席を目的とした列車が増えています。モーニング・ウィング号もそれら列車と基本的なコンセプトは同じだと思います。
また、ウィング号に比べると本数は抑え目に設定されています。品川駅以外でも着席整理券を使用して乗降するので、実際の運行でどれくらい乗降時間がかかるのか調べる必要はあると思いますが、所要時間を意識していないため運行本数を増やす余地はまだあると思います。今後も状況を見て増発する方向になっていくのではないでしょうか。
モーニング・ウィング号運行開始
終点の品川駅に停車中の モーニングウィング号 |
プレス通り2015年12月7に朝より運行を開始しました。種別表示はよるのウィング号と同じものを使用しています。運行開始を記念して「KEIKTU BLUE SKY TRAIN」を除く2100形の先頭車両に、記念ヘッドマークが貼り付けられています。
品川駅に到着する
モーニングウィング号の映像
駅で見る限り乗車率は悪くなさそうです。車両は駅到着後数分で引き上げ線へ回送され、すぐに折り返し特急三崎口行きとして発車していきました。
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