廃止発表は新聞から
北斗星を牽引するEF510形と北斗星ヘッドマーク |
2015年12月4日から5日にかけて、新聞各社は北斗星廃止を一斉に報じました。内容としてはJR関係者が車体の老朽化や青函トンネルの問題などを挙げたといったものでした。その後12月19日発表のJR東日本・北海道のダイヤ改正プレス内で正式に廃止についてと、2015年4月からが臨時運転することが発表されました。
この発表を受けて2015年1月には青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道が通過する青森県・岩手県がJRへ要望を出すものの、廃止という決定は覆りませんでした。
2月13日には定期運行ラストランの上野行き・札幌行き2列車の切符が発売され、即時完売となったことが新聞各社から報道されました。
ラストランとなった3月13日にはNHKが上野駅の出発や郡山出発の映像を生中継するなど、鉄道ファン以外からも注目を集める運転となりました。
JR東日本車だけの臨時運転
2015年3月2日には臨時北斗星の始発の切符が発売されました。報道などはされませんでしたが、サイバーステーションで確認したところその日のうちに開放B寝台も満席になっていたので、発売すぐに売り切れとなったようです。
4月2日からの臨時運転では青森到着までの時刻が大幅に早められ、乗車時間が延びました。発車時刻が早まったおかげで今まで見ることの出来なかった山々に夕日が沈む景色を見ることが出来るようになりました。
今まで客車はJR東日本とJR北海道の客車を1編編成に連結していましたが、JR東日本単独の編成へ変更となりました。運転本数は削減され、カシオペアと同じ一編成による隔日での運行になり、北海道新幹線の試験による運休も度々実施されました。
今まで客車はJR東日本とJR北海道の客車を1編編成に連結していましたが、JR東日本単独の編成へ変更となりました。運転本数は削減され、カシオペアと同じ一編成による隔日での運行になり、北海道新幹線の試験による運休も度々実施されました。
2 件のコメント:
北斗星の運転終了でブルートレインの歴史、そして在来線長距離列車の歴史が文字通り終了する事になります。
今後新幹線に取って代わられる事が時代の流れというものでしょうが、接続から在来線で1時間以上かかる新幹線の恩恵が少ない地方では、選択肢が狭められてしまう事、利便性の格差が広がる事が心配です。
これは単に北斗星の運転終了では片付けられないと感じています。
私もそのように感じます。
九州・大阪方面の寝台列車のように新幹線や飛行機の発達で、役目を終えたものは確かにあります。しかし、「あけぼの」のように乗車率もそれなりで、地域の足として今も必要とされていたのに廃止されてしまったものもあります。さらに、必要とされている・乗車率がそこそこ維持できているというだけでは、維持が難しい現状もあります。人口減少で鉄道路線・列車の整理が進む今だからこそ、今後のあり方を考えないといけないと感じます。
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