2015年7月16日木曜日

さよなら北斗星の旅 本州編Part2




北斗星乗り収めの旅について紹介します。前回の本州編Part1に引き続き本州編Part2について紹介したいとお思います。

客車より撮影した北斗星のヘッドマーク
客車より撮影した北斗星のヘッドマーク

列車では貴重な水

食事を終えて少し休んだら、予約しておいたシャワー室へ向かいます。今回は夜一番遅い時間の22:30~23:00を割り当ててもらいました。この時間を過ぎると一旦シャワー室の営業は終了となり、翌日朝の利用となります。

シャワー室の設備は脱衣所・ドライヤー・シャワーの3つで、部屋の大きさは小さく、立って利用する形となります。シャワー室の広さについてですが普通列車でもバリアフリー対応でトイレが大型化していることや、揺れてる列車内ということにお年寄りが増えていることを考えると、こういう点でも遅れた設備になってきてしまっていると感じます。

北斗星シャワー室タイマー
シャワー室のタイマー

シャワーは備え付けの機械にカードを通すと利用開始となります。利用できるのは合計で5分間で、水の勢いも強くありません。そのため男性なら十分でしょうが、女性の場合は軽く洗うぐらいの感じになってしまうと思います。

なぜこのような貧弱な設備かと言いますと、列車に水を載せるは大変なことなのです。水自体重量があるので車体のバランスや強度を考える必要がありますし、シャワー用となるとそれなりの量を確保することが必要となり容積的な問題もあります。そういった理由から、北斗星であっても貧弱なシャワー設備になってしまうのです。

青森到着まで寝台を堪能

シャワーを利用してさっぱりしたところで、青森到着まで一眠りすることにします。

北斗星の開放B寝台
開放B寝台

今回確保できたのは開放B寝台でした。設備としては寝具一式と一人分のベッドが全てです。北斗星の寝台では一番グレードの低い座席で、開放B寝台以外の座席は全て個室なのでプライバシーなども守られます。しかし、一つだけ他の座席にはない魅力があります。それは向かいの席の方とお話をしたりしやすいというところです。

今回の乗車でも初めて知り合った向かい席の方や上段の座席の方と北斗星についていろいろと話をして、楽しい時間をすごすことができました。一期一会でこういった経験が出来るのも、寝台列車の魅力だと私は考えます。

客車から機関車連結を見る

深夜2:00少し前で、もうそろそろ青森到着です。青森駅は運転停車なのでドアは開きませんが、鉄道ファン必見のイベントため上野寄り最後尾へ向かいます。最後尾へ向かうとと既に5・6名の方が集まっていました。お目当ては青森到着後の機関車連結です。

北斗星は線路の設備の関係で、「上野~青森」をEF510形電気機関車・「青森~函館」をED79形電気機関車・「函館~札幌」をDD51形ディーゼル機関車と機関車を付け替えて走ります。そのため下りの場合は、青森到着時にはED79形の連結・函館到着時にはED79形開放とDD51形連結のシーンを見ることが出来ます。

青森駅での連結は着時すぐに始まります。皆そのために青森到着少し前に集まってきていたのです。連結直前には10名以上が狭いデッキに集まり、熱気で窓は曇ってしまいました。到着すると外では作業員の方が線路に下りて連結の準備をします。貫通扉に目をやると、電気機関車の明かりが見えます。皆が黙って外を眺めている中、機関車が暗闇のなか近づいてきて5分もしないで作業は終了です。派手さはありませんが、それを見た皆は満足した顔つきでデッキを後にしていきました。

営業終了後の北斗星グランシャリオ
営業終了後の静まり返ったグランシャリオ

連結後は青森駅に2時間ほど停車します。理由としてはダイヤに余裕を持たせるためや、青函トンネルの深夜作業が終わるのを待つためです。寝静まった車内を少し散策して、次のイベントに備えるために、寝台へ戻って2時間ほど眠ることにします。

次回は海峡線・青函トンネル編
さよなら北斗星の旅 出発編(第1回)
さよなら北斗星の旅 本州編Part1(第2回-前回)
さよなら北斗星の旅 海峡線・青函トンネル編(第4回-次回)
さよなら北斗星の旅 北海道編(最終回)

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