記事作成日: 2015.06.20/記事更新日: 2017.03.25
2016年から運行開始
A3000形A3002F |
形式名: A3000形
導入車両数: 2両編成×12編成 計24両
製造メーカー: 総合車両製造
運行開始日: 2016年3月24日
今回導入されるのはA3000形です。形式が1000形から飛んでA3000形となっていますが、「Active(活性化する)」「Amuse(楽しませる)」「Axis(軸)」の3つの意味が込められています。車両のカラーリングは全8色となる予定で、静岡県が誇る一番のものをモチーフとした「Passion Red(赤)」「Pretty Pink Brilliant(桃色)」「Orange Yellow Fresh(黄緑) 「Green Natural Green(緑)」「Clear Blue(水色)」「Elegant Blue(青)」の7色を1編成づつと、残り5編成は1000形と同じシルバーをベースにした車両になります。
12編成を8年かけて導入する予定で、現在運行中の1000形12編成全てを置き換える予定です。特別な最新機能などは無いようで、近年の一般的な新型車両といった感じですが非常にコストをかけた良い車両です。
12編成を8年かけて導入する予定で、現在運行中の1000形12編成全てを置き換える予定です。特別な最新機能などは無いようで、近年の一般的な新型車両といった感じですが非常にコストをかけた良い車両です。
1000形 |
それに対しA3000形は現在の水準でも最高クラスの設計です。基本的な設計は近年のJR東日本などで見られる設計思想を採用しています。Mc-Tcという構成ですが東洋電機製のVVVFインバーターを2群搭載し、走行機器は多重化されています。扉は空気式を採用し、保守的な面もあります。また、台車も1000形に似た形状のものが採用されています。
最高速度は70km/hですが、設計最高速度は90km/hとなっています。更に最高時速こそ1000形と変りませんが、加速度は大きくなっています。1000形とA3000形が混在しているうちは、1000形に合わせた加速度での運行となりますが、全ての車両がA3000形になった後は本来の加速度で運行予定です。
千鳥配置ではあるものの車内には大型のワイド液晶を採用し、広告と各種案内を一画面で同時で行えるようになっています。写真では運行開始記念で、車両が運びこまれるまでの様子が広告の代わりに表示されています。さらに防犯カメラも採用なども採用しています。
最高速度は70km/hですが、設計最高速度は90km/hとなっています。更に最高時速こそ1000形と変りませんが、加速度は大きくなっています。1000形とA3000形が混在しているうちは、1000形に合わせた加速度での運行となりますが、全ての車両がA3000形になった後は本来の加速度で運行予定です。
車内液晶 |
地方私鉄では珍しい新製車両
地方鉄道というと大きな黒字が出ているのは珍しいものです。なので、JRや大手私鉄から車両を譲ってもらうのが一般化しています。そんな中で静岡鉄道が全車両新製に踏み切った理由を考えると、二つあると思います。
一つ目は静岡鉄道が一応黒字だということです。静岡鉄道の決算報告書を見ると、純粋な鉄道事業だけでは赤字ですが、静岡鉄道全体としては黒字を確保しています。会社全体としてだけでも、黒字が確保できているのは大きいと思います。
二つ目は18m車で架線電圧が直流600Vということです。一般的な日本の電車は、JRの標準である20m車の直流1500Vが普通で、その点で中古車量が入手しづらいはずです。また、2014年に置き換えの発表のあった東京メトロ03系の譲渡は、車体幅などを考えると難しいようです。
私が簡単に調べた限り明確な理由を明かしていないので想像となりますが、以上の2つが大きいと考えています。地方私鉄でも数編成程度の新製はありますが、ここまで大規模な新製では珍しいものです。来年の新型車両運行が楽しみですね。
続々運行開始
A3002Fのセレモニーの様子 |
第一編成のA3001Fクリアブルーが2015年に納入されました。その後2016年3月24日に運行を開始しました。さらに第二編成のA3002Fは一年後にあたる2017年3月24日に運行開始しました。運行開始時にはセレモニーを行い、非常に力を入れているのがわかります。
元気のない中小私鉄が多い中、このように頑張っている姿は鉄道ファンとしても嬉しい限りです。今後も続々と投入されるので楽しみです。
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2 件のコメント:
誤字が多いので、投稿前に読み返すことをお薦めします。
申し訳ありませんでした。
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