記事作成日: 2015.05.08/記事更新日: 2017.02.15
10-300形4次車について
10-300形の導入により 10-220Fも廃車となった |
10-300形は老朽化した10-000形を置き換えるために、新宿線のデジタルATC化に伴い2005年から運行を開始した車両です。1・2次車はJR東日本のE231系をベースに設計され、3~5次車はE233系ベースとなりました。
導入計画については東京都交通局が3年ごとに発表する経営計画で発表され、2013年度に3次車を3編成と2015年度に4次車を3編成導入する予定と発表されていました。その後更に2016年度に3編成の4次車と、2編成の5次車が導入されました。
導入目的は一つ目に古くなった10-000形と10-300R形の置き換えで、二つ目は混雑緩和です。なので、初期の10-000形が8両編成なのに対して、3次車からは全ての編成が10両編成で導入されました。
大きな変化の無い4・5次車
3次車に変更されるときにベースの車両が変ったため、内装もLED照明化やドア上に案内用の車内液晶の装備するなど大きな変更が加えられました。4次車は基本的に3次車に準ずる内装で、一番大きく変った点はドア上の液晶モニタが二画面になった点です。5次車に関しては内装の軽微な変更と、ホームドア設置に向けたTASCが最初から装備されている点です。
置き換えの進む珍車
10-300R形 |
2015年5月19日に10-300形4次車第一編成導入されたことで、10-340Fが2015.05.26頃に10-300R形としては最初に廃車になりました。それを皮切り2015.06.23には10-350Fと、順次廃車になっていきました。
10-300R形車は新宿線のATC更新の際に、10-000形の比較的新しい車両8両と新型保安装置を搭載した10-300形ベースの先頭車両2両を組み合わせて作られたものです。車体こそ10-300形ですが中身は10-000形に極力合わせたものだったので、改造して中間車8両を新造するのは費用対効果が低いと判断されたのだと思います。ちなみに山手線の6ドア車と交換で組み込まれたE233系ベースのE231-4600は、改造した上でE235系に組み込まれました。似たような例でも車両の使用年数や中身の違いで異なる結果になったようです。
さよなら10-300R形
10-300R形 Final Runステッカー |
引退直前の映像
6 件のコメント:
5月12日に東京都の入札で、「新宿線車両の製造」に総合車両製作所が5,160,876,120円で落札していますから、来年度以降も導入が続きそうです。
ぽよんさん、貴重なコメント有難うございます。記事のほうにもフィードバック致しました。
細かいですがE235系に組み込まれたのは600番台でなく4600番台です。
山手線の車両形式についてのご指摘有難うございます。
修正いたしました。
2016年度の導入が4次車5本、5次車2本となっていますが、2016年度の4次車は3本です。
n.a.n.i.w.a. さん
有難うございます。記事のほうに反映させていただきました!
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