2015年4月30日木曜日

小田急 MSE投入など2015年度事業計画発表




2015年4月30日に小田急電鉄は2015年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。

千代田線に乗り入れる小田急4000形

2015年度も継続のもの

・デジタル無線への更新
・災害対策の工事
・各停停車駅の10両化
・複々線工事
・駅の設備のリニューアル

去年と変った部分をピックアップしますと、災害対策として法面工事が「小田急相模原~相部台前」で着手されます。

2015年度中に完成・投入など

・6000形特急電車(MSE)を10両製造
・1000形通勤電車の大幅リニューアル
・D-ATS-Pの小田急全線での使用開始
・変電所の設備更新
・タブレット端末の乗務員や駅係員への支給

地下鉄千代田線乗り入れ対応の特急電車6000形が、6両1編成と4両1編成の計10両新造されます。

1000形通勤電車は4両1編成がリニューアルされます。内容としては去年と同様にLED照明化・LCD・自動放送・車椅子スペースの設置など車内のサービスの向上のほか、主電動機(モーター)・補助電源装置(SIV)・コンプレッサーの更新など低騒音化を目的とした足回りの更新も行われます。昨年に小田急が発表した内容ではワイドドア車を除く160両を更新とあったので、今後も継続して更新されていくと思われます。

更新完了区間から順次使用の開始していたD-ATS-Pが今年度中に全線で使用開始されます。D-ATS-Pは新しい信号システムのことです。現在「新宿~新百合ヶ丘」間で運行終了後に深夜試験が5月9日までの予定で行われています。なので、全線での使用はそれ以降になりそうです。

古くなった変電設備が更新されます。今年度は海老名・湘南台・永山にある変電設備が対象です。

外国語翻訳やリアルタイム列車位置情報表示機能によるサービス向上を目的としたタブレット端末が特急乗務員や各駅係員に支給されます。JR東日本でもiPadを様々な部署に配布するなどしていますが、列車位置情報は専用アプリから一般向けにも開放されています。小田急でも同様のサービスが開始されていくかも注目です。

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