最速の789系
JR北海道789系 |
789系はJR北海道所属の特急車両で2002年の「スーパー白鳥」運行開始に伴い製造されました。青函トンネル内を140km/hで走り、「青森~新函館」の本州と北海道を結んでいます。
在来線経由の特急「はくたか」廃止でほくほく線内での160km/h運転が消えた今では、国内狭軌最速の列車となっています。
「スーパー白鳥」用の789系0番台の他に札幌地区で運行する「スーパーカムイ」「すずらん」用の789系1000番台もあります。
北海道新幹線運行開始後は「スーパー白鳥」は廃止予定で、789系0番台は785系の置き換え用として札幌地区へ転属するとJR北海道が発表しました。
最速の秘密
789系は基本的に6両編成で運行をしています。そのうち半分の3両がモーターつきの電動車です。モーターのパワーも強力な230kwの強力なモーターを採用しています。
これがどれくらい強力かと言いますとほくほく線内を160km/hで運行していた681系は9両のうち3両が電動車で、220kwのモーターを採用しています。つまり編成あたりの電動車数とモーター出力共に681系を上回るものです。これは青函トンネル内を安全に下るためと、140km/hでトンネル内上り勾配を駆け抜けるためです。
青函トンネルは長い下り勾配が続くので、速度が出過ぎないようモーターを発電機にしてブレーキをかけています。逆に上り勾配では最高速度140km/hを維持して走り抜けます。そのためモーターなどの電気系にはある程度余裕を持たせた設計にしてあります。
しかし、これほど強力な電気系にしていても過電流でモーターに電気を流すケーブルが発煙するトラブルが2015年4月に発生しました。詳細は今だ不明ですが、それだけ青函トンネルが過酷ということだと思います。
最後の485系
JR東日本485系3000番台 |
485系は広がる国内の電化区間に対応すべく交流50/60Hzと直流に対応する、国鉄時代に作られた車両です。
なかでも特急「白鳥」で使われる485系3000番台は車内や外装などを大きく改造しリニューアルした車両で、JR東日本の所属の車両です。
モーター出力は789系小さい120kwですが、それを補うために6両編成のうち4両が電動車になっています。これにより古い車両でありながらも青函トンネル内の下り勾配では140km/h運転が可能になっています。
最後の特急定期運用
485系は万能型特急列車として日本全国で運行されていましたが、約50年前に設計された車両ということもあり特急定期運用は「白鳥」のみになっています。
2015年3月のダイヤ改正までは特急「北越」でも485系3000番台が活躍してまいしたが、北陸新幹線開業にともない「北越」が廃止され運用は消えました。
この特急「白鳥」も北海道新幹線開通とともに消える予定なので、それと共に485系の特急定期運用は消滅すると思われます。車両についてもこの白鳥で使われていた485系3000番台は全廃になる予定です。ただし、ジョイフルトレイン用に改造された車両や快速列車ではもう少し活躍を続けます。
4 件のコメント:
揚げ足取ってすみませんが、京成スカイライナーが160km/hで営業運転していてこれが現在の狭軌国内最高速です
コメント有難うございます!
京成線は1435mmの標準軌なので、国内の狭軌で最速となるとスーパー白鳥・白鳥の789系と485系3000番台が最速となります。
成田スカイアクセスを走るAEは標準軌道で新幹線と全く同じ幅ですから ちょっと違いますね~ しかもこちらの線路は かなり作りが良くて各駅停車でも乗り心地は良いです 789系の加速力はJR東日本在来線車両には無い恐ろしい加速力でした 私個人的には揺れも少なくブレーキが緩む時の音が最高です
加速力が恐ろしいということですが、京急や阪神ジェットカーやN700系を上回るのですか?私は動画を見る限りN700の加速が日本国内で最高に見えます。
100kmからの加速は在来線では勝てませんね。
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