青森駅停車中の485系特急「白鳥」 |
本州と北海道を結ぶ特急
「スーパー白鳥」と「白鳥」は本州側の新青森駅から北海道側の函館駅までの約164km(営業キロ計算)を結ぶ特急列車です。
「スーパー白鳥」はJR北海道の789系が使用され、「新青森・青森・蟹田・木古内・五稜郭・函館」の停車駅です。「白鳥」はJR東日本の485系3000番台が使用され、「スーパー白鳥」の停車駅に「津軽今別駅」を加えた停車駅にになります。
一度は消えた名前
「白鳥」という名の列車はもともと「大阪駅~北陸本線~羽越本線~奥羽本線~青森駅」の経路で運転していた特急列車にて使われていました。
この旧「白鳥」は2001年のダイヤ改正で、走る区間の被る特急「雷鳥・北越・いなほ」に吸収されていく形で消えていきました。
そして2002年の東北新幹線八戸延伸に合わせて、「八戸~青森~函館」を結ぶ特急として再出発することになりました。
「白鳥」は2度消える?
そんな「白鳥」ですが、北海道新幹線でもう一度消えることになりそうです。
北海道新幹線が開業すると「青森~函館」の旅客輸送は新幹線が担うことになり、同区間の在来線特急は廃止になる予定です。
北陸新幹線の時は在来線特急として使われていた「はくたか」の名称が引き継がれましたが、北海道新幹線では「はやぶさ」「はやて」と今使われている名称が使われます。
さらに北海道新幹線の終点「新函館北斗駅」と「函館駅」を結ぶ連絡列車が設定されることになりましたが、名称は「はこだてライナー」になることが決まりました。
なので、「白鳥」の名を引き継ぐ列車は今のところありません。
なので、「白鳥」の名を引き継ぐ列車は今のところありません。
列車のたびの楽しみ
今度は「白鳥」の旅の楽しみについて紹介します。
ちょっと珍しい?スイッチバック
奥羽本線と津軽線の線路の経路の関係で青森駅にて進行方向が変ります。そのため「新青森~青森」間は座席と進行方向が逆になります。
他の路線でも見られるものですが、限られた路線で見られるものなのでちょっと珍しいと思います。
海が見える
海沿いに住んでる方はそうでもないかもしれませんが、内陸部に住んでる人間としては海が見えるのはやっぱりわくわくします。
青森寄りから見て蟹田駅手前、木古内以降で見えたりします。空を見上げるとトンビが輪を描いていたりするので、空も見ると楽しいです。
最速で駆け抜ける青函トンネル
津軽海峡を越えるため海底トンネルである青函トンネルを通過します。トンネルなので見所はありませんが、多湿であるため窓がすぐ曇ります。
また、青函トンネル内は踏切がないため在来線でありながら140km/h運転が許可されています。ほくほく線を160km/hで走る「はくたか」が無くなった今では、国内狭軌最高速度になっています。
※新幹線を除く鉄道での国内営業速度最速は成田スカイアクセス線を160km/hで走る京成AE形スカイライナーです。
※新幹線を除く鉄道での国内営業速度最速は成田スカイアクセス線を160km/hで走る京成AE形スカイライナーです。
着々進む北海道新幹線の工事
青函トンネルは北海道新幹線開通後は新幹線と在来線貨物列車が通るようになります。そのため、津軽今別駅を新幹線が停まれるようにする工事や線路を3本にする工事が行われました。
線路を3本にするというのは車輪の幅が違う新幹線と貨物列車の両方が走れるように1本の線路を共有し、もう2本は位置をずらして両方が走れるようにします。
他にも津軽今別駅付近に新幹線としては初のスノーシェルターなども設置されます。乗車しながらこれらの様子を見ることが出来ます。
他にも津軽今別駅付近に新幹線としては初のスノーシェルターなども設置されます。乗車しながらこれらの様子を見ることが出来ます。
お得に乗れる
「木古内~蟹田」間は快速「海峡」の廃止後は有料特急しか運行していません。そのため特例として乗車券のみで自由席に乗ることができます。この特例は青春18きっぷや北海道東日本パスでも利用できます。
この特例が北海道新幹線開業後にどうなるかも気になる点の一つです。
この特例が北海道新幹線開業後にどうなるかも気になる点の一つです。
今回はここで終わりとします。次回は車両について紹介したいと思います。
消える青函特急 狭軌最速の789系と最後の485系特急定期運用
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