北陸新幹線でも使われるE7系新幹線 |
北陸新幹線って?
現在既に開業している長野新幹線の延長として「長野~金沢」間が北陸新幹線として開業します。「長野~金沢」間の駅は「飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡」の6駅です。上越妙高駅から東京寄りをJR東日本、金沢寄りをJR西日本が運行します。
「東京~北陸~大阪」を経由する北陸新幹線の建設計画自体は非常に古く、国鉄時代から存在していました。資金難や政治的な問題もあり一時計画を中断していましたが、長野オリンピックに合わせて開業した「高崎~長野」間が長野新幹線、今回開業する「長野~金沢」間が北陸新幹線という名称で開通することになりました。
初期の計画のように「東京~北陸~大阪」を全て新幹線で建設ということはなくなりましたが、「金沢~敦賀」間までは既に着工されていて、北陸新幹線の延伸区間として今後開通が決まっています。
将来的には「東京~敦賀」間が新幹線、「敦賀~大阪」間は新幹線車両が在来線へ乗り入れて運行することが検討されています。
どんな新幹線が使われる?
北陸新幹線はE2系・E7・W7系の三種類の車両が使用されます。
E2系新幹線
E2系新幹線 |
E2系新幹線は長野新幹線開業時から使われている車両です。
東北・上越新幹線でも使用されている車両ですが、長野・北陸新幹線用の車両は8両編成でラインが赤、東北・上越新幹線用はピンクのラインに10両編成という違いがあります。
E7系の登場により廃車が始まっています。なので、そう遠くないうちに長野・北陸新幹線からは見ることは出来なくなります。
E7系・W7系新幹線
E7系新幹線 |
E7系は長野・北陸新幹線用として2014年3月15日から使用されているJR東日本所属の青いボディの車両です。
E2系より長い12編成でグランクラスも連結します。最高速度はE5系やE6系より遅いものの、乗り心地に関しては同様に高い水準となっています。コンセントが全座席に装備されていて便利です。
W7系は北陸新幹線開業と同時に運行を開始するJR西日本所属の車両です。見た目や性能もJR東日本E7系とほぼ同じ車両です。
今までJR東日本とJR西日本は線路が繋がっていなかったため、E7系とW7系は両社間を初めて行き来する車両となります。
どんな名前の新幹線が走る
既に運行をしている「あさま」の他に「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の3種類の列車が新たに運行を開始します。
「あさま」号
「長野~東京」間を結ぶ長野新幹線開業時から運行している列車で、北陸新幹線開業後も引き続き同区間で運行を行います。
「かがやき」号
「金沢~東京」間を結ぶ列車です。
以前に「金沢~長野」間を結ぶ特急列車として使われていた名前で、北陸新幹線では速達型の列車名として使われます。停車駅は「東京・上野・大宮・長野・富山・金沢」と最低限の数になっています。
「はくたか」号
「金沢~東京」間を結ぶ列車です。
「かがやき」とは違い比較的多くの駅に停車する列車です。この列車名は「越後湯沢~金沢」間で運行する特急名を北陸新幹線開業と同時に引継ぎ使用します。
「つるぎ」号
「金沢~富山」間を結ぶ列車です。
全列車各駅で中距離の輸送を担います。この列車名は「金沢~大阪」間を結んでいた寝台列車でも使用されたことがあります。
消える特急・路線達
北陸新幹線開業に合わせて在来線も大きな変化を迎えます。
直江津駅から姿を消す 681系「はくたか」と475系急行電車 |
特急「はくたか」「北越」や「妙高」「くびきの」などの列車たちが役目を終えます。在来線も国が定めた法律により、新幹線と平行する信越線・北陸線の一部区間が第三セクターへ移行します。
これにより特急廃止による新幹線非停車駅の利便性低下、第三セクター化による運賃値上げなどの問題も生じます。
しかし、第三セクター側も特急並みの運行速度を誇る超快速、運行や着席サービスのライナー、リゾート列車の運行で問題を少しでも解決しようと考えています。そういった取り組みがどの程度成果を出せるかも注目です。
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