鉄道のほかに野菜工場も
この施設は尼崎センタープール前駅近くの阪神電鉄高架下にあります。個人向けの体験施設ではなく近隣小学校からの社会科見学など団体向けの施設です。
展示内容は同社の主力鉄道のこと以外にも、同所で製造されている野菜工場についての展示もあります。
鉄道に関する展示は3つの構成になっています。
教習所
展示パネルでの同社の歴史の紹介や鉄道運転シュミレーターで運転体験が出来ます。
踏切設備
踏切非常ボタンの操作体験や保守作業を紹介する展示パネルで、交通ルールや踏切の仕組みが分かるようになっています。
旧型車両
1924年に製造された601形と1921年に製造された1141形という旧式の車両が展示されています。運転席での操作体験が出来るほか、車両について解説するパネルや古い中吊り広告の展示で、昔の車両と今の車両の違いや沿線の時代背景や文化が感じられるようになっています。
野菜工場
同所ではグリーンリーフやフリルレタスなどの葉物野菜の植物工場があり、2014年に建設され栽培・販売をしています。
展示パネルや苗の実物見本などで水耕栽培の仕組みや野菜の成長過程が学べます。
開設にあわせて親子見学会も
開業同日に合わせて第一回親子見学会も開催されます。
定員は計30組60名で小中学校のお子さんと親御さん2名一組からの応募になります。応募方法はメール又ははがきで、募集期間は3月17~4月2日になります。
また、同日には開設記念式典も行われる予定で」す。
詳しくは阪神電気鉄道株式会社HP内ニュースリリースに2015年3月17日掲載の 旧型車両・鉄道教習所・野菜栽培所を活用した無料体験型学習施設 「阪神電車まなび基地」を開設 ~開業110周年記念日の4月12日にイベント実施 をご覧下さい。
※阪神電車とは別のホームページになります。
あとがき
鉄道博物館などに併設された子供向けの鉄道学習施設は増えていますが、団体をメインとした学習施設は珍しいです。また、展示されている601形と1141形は併用軌道が残る時代の古い車両で面白い特徴も多いみたいなので、子供ではないけど体験したいという鉄道ファンも多そうです。
近年は景気の低迷など高架下の利用が進まないことへの対策として始まったのが阪神の野菜工場です。この工場は三菱製のシステムで日光を使わずLED照明だけで水耕栽培で育てています。日当たりの悪い都会の真ん中という条件を逆手に利用するのは面白い発想だと思います。ただ、コストや販売面での課題があるようで、そこを解決できるかで今後他にも普及するかは決まりそうです。
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