5700系について
阪神電鉄では普通列車用と優等列車用で使用車両を分けています。この違いは駅間距離が短い阪神線の事情にあわせるため、普通列車の加速・減速度を優等列車用より大きくとっているからです。
現在普通列車用として使用しているのは1995年より運行を開始した5500系と5500系のマイナーチェンジ車両で2010年より運行を開始した5550系の2形式です。普通車両用のフルモデルチェンジは約20年ぶりとなります。
外観は1000系のようにステンス地をベースにドア付近に丸い大きな青色シールを貼っています。車内・車外ともに全ての照明器具でLEDが使用されています。
主電動機(モーター)は永久磁石同期モーターを使用しています。車内はつり革・握り棒の増設や車内保温のためのドア開閉ボタンが設置されています。案内装置として横長大型液晶がドア上に設置されます。製造メーカーは1000系と同じ近畿車輛が行います。
7月には試乗会も
※追記2015.06.09
7月26日には試乗会が実施されると発表されました。試乗会の参加はインターネットから応募で、抽選で150名の人数が募集されています。応募期限は7月12日までで、参加費は無料です。
発表されているダイヤは「梅田駅9:27発→甲子園駅9:57着10:47発(5番線)→石屋川車庫11:03着・11:56発→梅田駅12:45着」で、「梅田~石屋川車庫」間を一往復します。
甲子園駅では撮影会・クイズ大会・グッズ販売、石屋川車庫では撮影会が行われます。甲子園駅の配線の関係上、抽選に漏れてしまっても4番線ホームからじっくり車両を見ることが出来そうです。
参加を考えてる方は阪神電車HPのお知らせで6月9日発表の「新型車両5700系試乗会開催のお知らせ~7月26日(日)開催~」をご覧ください。
あとがき
一つ気になるのは先日紹介した全閉内扇型主電動機が採用されているのかということです。
この方式の主電動機は阪急1300系で採用実績があり、阪急が採用したメーカーは東洋電機です。阪神も多くの東洋電機の主電動機のモーターを採用しているので、5700系も東洋電機製のものを採用している可能性は高いと思います。
ただ、その主電動機は採用されて日が浅く故障が多いなんて噂もあるので、5700系がどのタイプを採用するかは興味深いなどと思っています。
※追記2015.03.31
コメントにて永久磁石同期モーター(以後PMSM)採用なら東芝採用なのでは?というご指摘を頂きましたが、東洋電機ではPMSMを量産していないので東芝製の可能性が高いはずです。基本的な部分を見落としていました。ご指摘ありがとうございます。
2015.04.01
東芝のプレスリリースで5700系用の主電動機・VVVFインバーター装置・車内案内表示機(液晶モニタ)を納入したと正式に発表されました。
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2 件のコメント:
主電動機は永久磁石同期モータということですから、モータもインバータ装置も東芝製ではないでしょうか。
東芝よりプレスリリースが出ました。
阪神電気鉄道 新型車両向け電気品受注について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2015_03/pr_j3104.htm
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