記事作成日: 2015.02.20/最終更新日: 2016.02.04
新型車両導入へ
信楽高原鉄道では導入順にSKR200形、SKR300形、SKR310形の3車種が運行されています。いずれも15,5mと比較的小型な車両です。
今回導入される新型車両SKR400形はSKR300形の置き換え目的で導入されます。新型車両は全長18m級のものが導入される予定で、現在運行されている車両より3mほど大きくなります。ちなみに、JR西日本の車両が過去乗り入れていたことがあるので、20m車まで問題なく入線可能です。
SKR200形は1988年より導入された車両で、SKR300形は1995年に導入された車両です。どちらも製造メーカーは富士重工業です。車齢が新しいSKR300形が先に更新されるのは駆動機器などに不具合が出ていることと、検査時期がまもなく迫っていることが原因のようです。
SKR400形は新潟トランシス製の18m車です。新潟トランシスは富士重工業の鉄道部門を一部引き継いだので、実質的な後継車両を導入するという形となりました。
今回の導入にあたり約2億円の予算(内訳: 国約6650万・市債約6640万・基金約330万・一財約6450万)が組まれ、車両導入のほかに線路などの地上設備の整備に使用されます。
甲賀市は話題づくりや観光、地域の人に親しんでもらうために今後外装デザインを公募する方向で準備を進めています。
信楽高原鉄道は台風により1年ほど運休していて、2014年の11月29日に運転を再開したばかりでの新型車両の話なので頑張ってほしいものです。
SKR400形とバトンタッチのSKR300形は譲渡へ
SKR300形は2015年10月3日に信楽駅14:54発→信楽駅15:49着の臨時運転が最終運行となります。最終運転に先駆けて、9月28日によりヘッドマーク掲出を行います。また、10月1日からは記念切符・サボ・クリファイル・プレートが信楽駅窓口で販売開始されます。
当初は廃棄予定だったが、紀州鉄道(本社・東京都)からの申し出で無償譲渡され、和歌山県御坊市内を走ることになった。京都新聞2015年9月25日『新型車両は信楽焼・紅葉イメージ 滋賀の鉄道会社発表』での報道ですが、SKR300形が紀州鉄道へ譲渡されることが決定しました。
形式名をSKR300形からKR300形へ改番し、2016年1月31日より営業運転を開始しました。外観は宮古姫のステッカーが貼られた以外は、信楽高原鉄道時代と変っていません。
現在紀州鉄道では北条鉄道より譲渡されたキテツ1形2両で運行を行っています。キテツ1形はレールバスの生き残りである富士重工製の2軸のLE-Car IIです。レールバスはバスをベースとした構造なので短命に終わる車両が多く、2軸のLE-Car IIは紀州鉄道の車両を残すのみとなっています。
今回KR300形の導入でキテツ1が置換えられ、キテツ2のみとなりました。特殊な車両であるため今後いつまで運行が続くかは分かりません。貴重な1軸レールバスに興味がある方は、是非乗りに行ったら良いと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿