2015年2月16日月曜日

名鉄の新型機関車EL120形とは?




2015年2月15日に名古屋鉄道は新型電気機関車EL120形について舞木検査場で報道公開しました。今回は報道された内容などからEL120形がどんな車両かについて紹介したいと思います。

EL120形とは

直流形電気機関車
全高: 4,095mm
全長: 12,000mm
車両重量: 39.8t
最高速度: 100km/h・牽引時45km/h
東芝府中工場製
ミュージックホーン装備

2014年度の設備投資計画で2両の電気機関車の製造が明らかにされました。1月下旬に東芝府中工場から名古屋鉄道へ輸送され、現在は試運転などを行っているようです。

EL120という名前は名鉄創業120周年にちなんでつけられたものです。カラーリングはパノラマカーーを意識したもので、パノラマカーと同じ音のするミュージックホーンが搭載されています。

用途としてはレール運搬などの保守のために使われます。そのため一般的な電気機関車が貨物牽引時でも100km/h程度出せるのに対し、45km/hに抑えられています。車体のサイズも小型で、近年の電気機関車では珍しい4軸となっています。

電装品の取り付け方法を電車と同じの床下つり構造にすることで小型化を実現し、運転操作なども電車との共通化を図っています。

この車両で6両の電気機関車を置き換えるとの報道があるので、デキ600形4両とデキ400形2両が置き換えられるようです。

東芝としては70年ぶりの受注

東芝が民鉄向け電気機関車の受注するのは約70年ぶりです。今回製造されたような40~50tクラスの新しいラインナップとして国内向けに展開していくとのことです。

あとがき

名鉄のように民鉄保有の電気機関車の多くは老朽化しており、更新したほうが良い車両も多いと思います。しかし、民鉄が運転する貨物の多くはセメントなどの車扱貨物が多く、コンテナとは対照的にトラック輸送への切り替えが続いている状況です。そういった状況で車両の新製行うのは難しく、このタイプの電気機関車がどの程度生産されるかは不透明な状況となっています。

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