記事作成日: 2015.01.31/最終更新日: 2015.09.26
信号の消えた線路を走る東武30000系 |
T-DATC切り替えの効果概要
T-DATC化で車内に直接信号を送るため 信号機が不要になり電灯が消えている |
先日の1月24日にのダイヤ改正はT-DATC化の準備の一つとして行われました。T-DATC化は地上の信号をなくし、直接車内へ信号のデータを送ることが出来より安全になります。これにより視界の悪いときも安全に情報が伝達できるようになるほか、デジタル式ならではの精密な制御が行うことが出来るほか、カーブ時の速度や踏切の遮断時間なども適正化できるはずです。
今回の切り替えで小川町~川越市間が東武鉄道ではじめてのT-DATCになりました。基本的にはJRが採用するデジタルATCと同じ内容ですが、多数の鉄道会社が乗り入れる関係で、速度の計算などに必要な路線データを地上子から車両へ転送する部分が主な違いです。JRの場合は車両側に搭載しています。
切り替え初日の様子
切り替え初日の若葉駅 信号が消えている |
私が列車に乗ったときは列車の遅れなどもなく信号の電灯が消え無事切り替えが完了していました。前日に雪が降りましたが、晴天になり全て溶けて問題なかったようです。
T-DATC使用時の運転台 東武50090系より |
運転席からはATCのベルが鳴る音が聞こえるようになりました。腕章をつけて運転席に添乗する東武社員の方も居て、ATCの様子などをチェックしているようでした。
写真を拡大してもらうと「TASC」の文字があるのが分かると思いますが、これは「定位置停止装置」といって自動的に列車をホームの定位置に止める装置です。ホームドアが付いていていたり、ホームが短い駅が多いなど常に正確な位置を求められる路線に装備されていることの多い装置です。川越駅や和光市駅はホームドアの設置が決まっていますが、それを見据えてのことだと思います。
6月13日から「川越市~和光市」駅間もATC化
点灯していない朝霞台駅の信号機 |
1月31日の切り替えでは東武鉄道から事前にプレスリリースによる発表がありましたが、今回は事前・事後に発表もなく切り替えが行われました。今回も大きな混乱はありませんでした。
公式発表がないため東上線について扱っているブログや動画サイトを見てみたところ、6月13日始発より「川越市~和光市」駅間で切り替えが行われたようです。最近になって東横線を走る東急車にKマークのステッカーが貼られたのは、T-DATC非搭載の東急車が誤って和光市以北へ乗り入れないようにするための措置のようです。
9月26日より「和光市~池袋」間も切り替え完了
2015年9月26日に「和光市~池袋」間もT-DATCへの切り替えが完了しました。これにより予定されていた「小川町~池袋」間の切り替えは全て完了となりました。
ホームドア稼動に向けた「TASC」の試験も9月5日に行われたそうなので、こちらも着々と準備が進んでいるようです。
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