置き換えられることの決まった785系 |
発表概要
JR北海道は定例記者会見にて故障の頻発で様々なトラブルの原因となっているキハ183系の一部30両と785系37両の置き換えを発表しました。785系の置き換えの具体案については触れられませんでしたが、キハ183系については中でも特に古い車両30両をキハ261系で置き換え、残りも順次更新する予定です。また、JR北海道はこの置き換えで車両の種類を減らし保守をしやすくすることも考えています。785系の置き換えについて
・785系3M2T基本編成×7=35両 「スーパーカムイ・すずらん・エアポート」
1M1T増結編成×1=2両 「スーパー白鳥」
・789系0番台
3M3T基本編成×6=36両 「スーパー白鳥」
1M1T増結編成×2=4両 「スーパー白鳥」
・789系1000番台(参考)
2M3T基本編成×6=36編成 「スーパーカムイ・すずらん・エアポート」
北海道新幹線開通で「スーパー白鳥」が廃止になり運用に空きが出る、789系0番台40両で「スーパーカムイ・すずらん・エアポート」で使われる785系37両を置き換えることは可能です。ですが、785系と基本編成数の数が違うことや「スーパーカムイ・すずらん・エアポート」で使われている789系1000番台とMT比が違うなどがあるので、その部分をどう対応するかが注目です。
785系は比較的若い車両でありながら置き換えられるのは、789系で置き換えることで「スーパーカムイ・すずらん・エアポート」などの運用を一車種に統一することが可能になり運用や保守を楽にすることを目的としているのだと思われます。
キハ183の置き換えについて
現在最新のキハ261系は空気式車体傾斜で前世代の振り子式キハ283系よりカーブ時の通過速度が劣るものの保守コストが低いメリットがあります。後継車として検討されていたキハ285系は振り子式と空気式両方を利用したハイブリッド車体傾斜を採用し、キハ283系より早い速度でカーブを曲がることができます。痛みの激しいキハ183系初期車はキハ261系などで置き換えることを最初から視野に入れていたかもしれませんが、残りの60両については開発中止のキハ285系の開発の様子を見てから置き換えることを考えていたと思います。
相次ぐトラブルで資金的にも厳しくなりキハ285系開発中止になった際にキハ261系で置き換えるといった文章もあったので、キハ261系での置き換えが基本となると思います。しかし、キハ261系とキハ285系ではあまりに性能差がありキハ283系の復活をまったく考えていないのかは気になる点です。
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