寝台特急「カシオペア」に使用されているE26系 札幌駅にて撮影 |
なぜ「北斗星」「トワイライトエクスプレス」が廃止になったか?
・客車の老朽化
・北海道新幹線開業に向けた工事・試験でダイヤの確保が難しい
この最初の2つがJRの挙げた廃止の理由です、まずこの2つをクリアできるかという視点で検証していきます。
車両の老朽化及び新規製造
まず老朽化していない車両がないかという点ですが、「カシオペア」に使用されているE26系客車は1999年運行開始でまだ使用が可能です。
そして、JR西日本・東日本ともに「ななつ星」のようなクルーズトレインの計画が進行しており、共に2017年の運行開始を予定しています。これらの列車については、詳細が分からないので何とも言えないところですが、JR東日本の「四季島」については走行可能な装備にするのではないかと予想します。
「四季島」は発電機を搭載することで非電化区間も走れる電車ですので、北海道にある非電化区間も走行することが出来ます。また、E655系「なごみ」はお召し列車という特殊な用途の関係で、ディーゼル機関車と連結することが出来きます。
「四季島」は発電機を搭載することで非電化区間も走れる電車ですので、北海道にある非電化区間も走行することが出来ます。また、E655系「なごみ」はお召し列車という特殊な用途の関係で、ディーゼル機関車と連結することが出来きます。
そういったことを考えると、電気機関車と連結し青函トンネルを抜け北海道を走る列車は技術的には可能であり、今日まで需要のあった本州~北海道を走れないようにする理由もありません。さらにJR東日本としても、自社線以外の運行も考えていると発言している点も大きなポイントです。
ダイヤの確保
これについては北海道新幹線の全列車が青函トンネルを140km/hで走れば確保が可能だと思いますが、現在検討されている「ダイヤを限定して新幹線が青函トンネルを140km/h以上で走行すること」が実施されると難しくなると思います。
この案は貨物列車とのすれ違い時の安全性を考慮して140km/hに制限されている新幹線の速度を一部時間帯の貨物列車の運行を停止しすることで速度を上げるというものです。これが実施されると、貨物列車の運転時間が限られることでダイヤに余裕がなくなります。
しかし、仮にこれを実施した場合でも年末やGWなどは物流が減るためダイヤに余裕が出来ます。
そのダイヤを使えば運行は可能になると思います。
そのダイヤを使えば運行は可能になると思います。
結論
以上の結果を踏まえると、「カシオペア」用E26系を使用すれば、貨物の運行などが少ない時期などの運行は十分可能だと思われます。しかし、運行コストは跳ね上がるので、高額な価格に設定されたツアー列車に限定されると思います。
今の状況では「北斗星」のようなちょっと頑張れば楽しめる優雅な鉄道の旅というのは過去の物になってしまいそうですね。クルーズトレイン関連のおかげでJR各社が躊躇していた寝台車両が製造されるようになってきたので、少し前の状況よりは良くなってもいます。鉄道ファンとしては希望が0になったわけではないと、前向きに捉えたいものです。
スポンサーリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿