2014年10月6日月曜日

鉄道会社のメガソーラー参入のあれこれと怪しい話




東日本大震災における原発運転停止により政府が積極的に太陽光発電を推進することで、様々な業種からの太陽光発電事業への参入が行われていますが、鉄道事業者の間でも参入が相次いでいます。今回はそのことについて少し紹介したいと思います。

鉄道会社のメガソーラー参入3パターン


太陽光発電には当然日当たりの良い大きな土地が必要になるのですが、その土地を捻出するにあたり鉄道事業者の場合は大きく3つのパターンがあります。

1.車庫や大きな駅などの屋根の部分に敷設
2.新規に土地を取得し最初から発電目的とした場所への敷設
3.なんらかの事情で遊休地になった場所へ敷設

1は他では安価に利用する方法がなく日当たりも良好なので太陽光発電に利用するでまさしく有効利用といえるパターンです。

2はそのまんま新規事業としての太陽光発電を始めた場合です。

3はちょっと暗い理由で貨物事業の停止や合理化、計画頓挫により不要となった鉄道事業地跡、バブル期にリゾート目的などで取得した使い道のなくなった土地が多いようです。

面白いけど怪しい話


最後にちょっと面白いような怪しいような話があったので紹介します。それはフルークという企業が提案する線路の真ん中への敷設でメリットは以下の3つです。

1.整地などが不要
2.取り付け作業を鉄道会社社員が行いコストを削減
3.電化路線の場合は電気設備を流用できる

見た限りちょっと面白そうな話ですしNEDOやJR総研が関わってるようで、NEDOのHPでは実際に検証しているような記述もありました。しかし、企業方針のページにある過去の事業を見ると健康食品だの岩盤浴だのコンサルタント企業を名乗っているわりに実績が無く本当に実現できるかは疑問です。

こういった実績の無い企業が参入したり、鉄道会社のバブル期に取得したような土地が活用されたりするところに太陽光発電をとりまく環境の面白さと危うさを感じます。

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