2016年4月30日土曜日

国鉄型最後の輝き 新幹線開業で変る上越の列車たち




北陸・北海道新幹線の開業で上越の国鉄型も数を減らし風景もだいぶ変わってきました。そんな上越の列車たちについてレポートします。

さよならEF81形

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF81形
EF510形の代走で運用に就くEF81形
数年前まではまだまだEF81形が活躍していた北陸本線でしたが、第三セクターえちごトキめき鉄道になった昨年のダイヤ改正でトワイライトエクスプレスが廃止され、今年度のダイヤ改正でJR貨物のEF81形も運用が消滅しました。

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF510形
北斗星用だったEF510形500番台
JR貨物は16年度にEF510形の新製を行う予定はありませんが、昨年度の臨時寝台特急「北斗星」の廃止や寝台特急「カシオペア」の定期運用廃止で余剰になったEF510形をJR東日本から譲りうけ富山機関区へ配属しました。そのため16年度から富山機関区所属のEF81形の定期運用は無くなったというわけです。北海道新幹線の影響がこんなところで出ているのが面白いところです。

ただ、JR東日本から譲り受けたEF510形をすぐに運用できないので、ダイヤ改正から2週間程度はEF81形が運用に入っていました。その臨時運用も今ではなくなりました。私が撮影に訪れたときは4月半ばでしたが、たまたまEF81形が運用に入っていて本当にラッキーでした。

新顔のE129系

直江津で顔を並べるJR東日本E129系と北越急行HK100系とえちごトキめき鉄道ET127系の車両たち
一番左がJR東日本E129系
真ん中が北越急行HK100系、右がえちごトキめき鉄道ET127系
北陸新幹線開業までは新潟方面から乗り入れてくる列車と言えば115系、長野方面から乗り入れてくる車両も一部127系で基本は115系、富山方面からは455系や413系と国鉄型の宝庫だった直江津駅ですが、それも今や見る影もなくなりつつあります。

昨年のダイヤ改正からは妙高高原方面から乗り入れてくるえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの列車はJR東日本から譲渡されたET127系に、糸魚川方面の日本海ひすいラインの列車はET122形に変っていましたが、新潟方面からのJRの列車は115系でした。しかし、新潟方面からのJRの列車も新潟地区に投入されてるE129系が加わって、115系が減ってきました。国鉄型電車が直江津駅で見れなくなるのもそお遠くなさそうです。

共闘できるかJR東日本とえちごトキめき鉄道

上越妙高駅に停車する越乃Shu*Kura
えちごトキめき鉄道「上越妙高」駅に停車する
JR東日本「越乃Shu*Kura」
信越本線がえちごトキめき鉄道に移管された後も、北陸新幹線開業で上越の新たな玄関口となった上越妙高駅まで快速電車や特急「しらゆき」をJR東日本は乗り入れさせています。そういった意味では良好な関係を続けている両車は、季節の臨時列車やJRのジョイフルトレイン「越乃Shu*Kura」も乗り入れさせています。そんな中新たにえちごトキめき鉄道は自社のリゾート列車「雪月花」を「妙高高原~糸魚川」で運行開始しました。

えちごトキめき鉄道が「雪月花」を走らせるまではJRの臨時列車が乗り入れてくれればくれるだけありがたい話だったわけですが、今後はそうも行きません。自社のリゾート列車に人を乗せて儲けを出さなくてはいけないからです。とは言っても上手くやれば相乗効果も期待できるわけで、ライバル関係というよりはJRとの関係が新たな段階に入ったと言えると思います。二社間での緊密な連携プレイがどこまで出来るかが、今後の焦点になりそうです。

最後の485系定期運用

直江津駅に到着するJR東日本485系3000番台
最後の定期運用である
「糸魚川~新潟」間の快速電車
国鉄型最強の万能型特急電車485系も最後を迎えようとしています。北海道新幹線開業までは特急「白鳥」として「新青森~函館」間で485系最後の特急定期運用がありましたが、それも今はなくなりました。そんな中最後の485系定期運用として残っているのが「糸魚川~新潟」間の快速運用です。北陸本線がえちごトキめき鉄道に移管された際に、普通列車がディーゼル車両のET122形に変更されその他特急が廃止されたため、「糸魚川~梶屋敷」間のデッドセクションを通過する最後の定期電車でもあります。

E653系の数の問題で首の皮が繋がった485系ですが、そう長いとも思えません。南は九州・北は北海道と全国を駆け抜けた万能特急として、私は愛着を持っています。まだまだ頑張って欲しいとは思いますが、最後の時は刻々と近づいているようです。


国鉄型から最新のE129系まで直江津駅で動画も撮影してきました。お時間のある方は是非こちらもどうぞ。

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