38番分岐器を通過するAE形スカイナー |
成田高速鉄道アクセス唯一の駅
駅正面 |
成田湯川駅は千葉県成田市にある成田高速鉄道アクセスが保有する唯一の駅で、運営は京成電鉄が行っています。北総線を延伸する形で成田空港へ鉄路へ繋げる際に出来た駅で、開業は2010年と新しい駅です。見た目の通り高架駅で、駅3階にあたる部分がホームになっています。駅前にあるものと言ったらロータリーぐらいで、ちょっと寂しい雰囲気です。
対向式ホーム2面4線の駅となっている |
駅近くには住宅街もありますが、日中はホームにあまり人気がありません。私が尋ねた日は土曜日でしたが、列車から降りてくる人数は簡単に数えられる程度の少なさでした。そのため停車列車は成田空港と羽田空港に向かうアクセス特急のみで、一時間あたり1~2本とローカル線並です。アクセス特急よりも通過するスカイライナーのほうが多いぐらいなので、駅の配線は対向式ホームに通過線が上下2本の2面4線の駅構造で、スカイライナーの高速通過を意識した造りになっています。
京成上野方面の列車以外に羽田空港方面へ向かうアクセス特急が運行されているため、京成線以外の車両も見ることができます。ただし、成田空港に到着する列車がそのまま折り返す運行形態であることや運行本数が少ないことから、時間当たりでは思ったより多くの車両が見れるわけではありません。
京成上野方面の列車以外に羽田空港方面へ向かうアクセス特急が運行されているため、京成線以外の車両も見ることができます。ただし、成田空港に到着する列車がそのまま折り返す運行形態であることや運行本数が少ないことから、時間当たりでは思ったより多くの車両が見れるわけではありません。
見所は高速通過と接続しない成田線
高速通過するAE形
映像を見ていただくと分かると思いますが、成田湯川駅の見所は何と言っても高速通過するAE形スカイライナーとその設備です。一番最初の画像を拡大してトンネル横の制限速度を見てもらうと分かりますが、この駅の制限速度は160km/hです。ほくほく線の特急はくたかが廃止された今となっては、在来線最高速度の160km/hで通過する様子をまじかで見ることが出来るのはこの駅だけです。列車が通過すると普通の特急とは違った通過音で、ホームも列車の振動で震えます。
38番分岐器と六灯式信号機 |
列車の通過と共に注目して欲しいのは地上設備です。最高時速160km/hで高速通過出来る様に新幹線でも使用されている38番分岐器が京成上野寄り・成田空港寄りの2箇所に設置されています。この分岐器があることで、スカイライナーは減速することなく走行することが出来ます。
高速進行を表示する六灯式信号機 |
そして分岐器横にあるのは六灯式信号機です。この信号機は青信号一つを表示する進行以外に、青信号二つを表示する高速進行というものがあります。この表示がされている時は130km/hを越える130~160km/hで走行することを許可します。
成田湯川駅を羽田空港方面に進むと単線になります。ここを抜けると新根古屋信号所や駅構内を除いて複線区間はありません。そのため成田湯川駅でアクセス特急はスカイライナーの通過待ちを行うこともあります。
成田湯川駅をアンダーパスする成田線 |
もう一つの見所はアンダーパスする成田線です。成田湯川駅の真下にはJR成田線が走っています。写真で言うと列車が通過している高架の上は成田湯川駅ホームの成田空港寄りにあたります。ホームのアクリル窓がだいぶ曇ってきてしまっているのでなかなか見辛いのですが、ホームから成田線を見下ろすことも出来ます。
この区間は成田線「成田~下総松崎」間5.1kmにあたります。成田湯川駅から近い下総松崎駅までは徒歩だと30分以上はかかるので乗り換えには向きません。ここに接続駅が出来れば成田からのお客さんも利用することがありそうですし、成田空港アクセスでは鎬を削りライバル同士であるJRと京成の関係を考えると、敵に塩送りたくないのかもしれません。
今回は成田湯川駅を紹介しましたがいかがだったでしょう?今後も不定期で駅紹介記事を書いていく予定なので、その時は是非読んでみてください。
次回-埼玉への玄関口JR池袋駅 駅紹介No.2
今回は成田湯川駅を紹介しましたがいかがだったでしょう?今後も不定期で駅紹介記事を書いていく予定なので、その時は是非読んでみてください。
次回-埼玉への玄関口JR池袋駅 駅紹介No.2
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